二胡用、絹弦の販売 - 弦堂
検討中とあるものは、購入を考えておられる方がいらっしゃいます。
この間、他の方は購入検討いただけません。
しばしば、材の入手困難の事情で二胡製作は停滞します。
一ヶ月以上の余裕をもって購入ご検討下さい。
弟子の製作の二胡は、もっと安いです。
一般に出回っておりますのは弟子の作品にて、これでも品質に問題はありません。
弟子作のものは、そのように記載いたします。
価格についてご質問が多いので、ここで掲載し共有しておきます。
呂建華のインド紫檀二胡は現在37万円となっています。
これはかなり安いのですが、それなら中国で一般的にはどれぐらいの価格ものか、というご質問が多いです。
しかしこの二胡はまず入手自体が北京でも難しいです。
売っていないので価格がわからず、一般には弟子の作品が販売されていますから、よくわからない状況です。(弟子の作品も良いものです。かなりまじめに作っています。)
本物は私以外に販売している人は、有名演奏家が弟子に売る場合などがほとんどだと聞いています。
この場合は、北京では現在50万円ぐらいです。
有名な方が販売するのでマージンが高く、このようになるのだと思いましたが、それでも中国の二胡販売者の中では一般的にもそれぐらいの金額で問題ないと受け止められています。
中国でこのような高額の二胡があるのか、疑問に感じられるかもしれませんが、確かに基本的には中国の二胡は日本よりはるかに安いです。
これらは品質に問題ありませんが、材が枯渇しているので最良の材を使っているわけではありません。
良材は高額ですし、中国国内で消費が旺盛なので、国内で消化されている状況です。
それで、日本より高いかもしれない二胡というものも非常に少ないながらあります。
紫檀二胡について、37万円でも有名作家のものだから幾らかプレミア的価格ではないかと思われる方もあるかもしれません。
それなら、なぜ老紅木二胡がこんなに安いのか説明に窮することになります。
小店にて老紅木二胡17万円ですが、仕入れ価格はもう少し安いわけですから価格設定は割と控えめという感じがあります。(それでも一般的な二胡よりは高いです。)
紫檀二胡のこの価格は、ほとんど材の価格と考えていいと思います。
黒檀は、老紅木よりもう少し安いです。
よく、インド紫檀だと言う物でも、もっと安価なものはあります。
しかし、材の選定に誠実になれば、どうしても価格はかなり上がってきます。
このような基準から中国国家主席が外国への土産に彼の二胡を持参する場合があります。
名工が自ら手がけた作品を十万円台で入手できるのは、非常にありがたいので、なんとか続けられるまで継続しようと思います。
最後にもう1つ・・・価格をもって物の価値基準とする考えは、今のところ二胡には当てはめがたいです。
高いものから安い二胡まで、すべてが玉石混交だと見て良いと思います。
重要なのは、価格ではなく、情報とコネだろうと思います。
裕福な人ではなく、正確な情報を持っている人が良い物を手に出来ます。
別の言い方をすると、楽器についてよく識らないと販売者が貴重品を販売したがらない傾向があります。
よく知らない人ほど不満とクレームが多く(自身の空想上の楽器と完全一致していないと満足しないためと思われる)一方専門家はきちんと評価できますから、このようになるのはしょうがない部分があります。
他人に情報を提供する場合でも同様で、わかっていない人に教えると後で何を言われるかわからないので黙っている場合などがあります。
これは一般に出回っている知識と実際との間にずれがあることとも関連があるかもしれません。
しかし、同じ中国の楽器でも京胡は値段ではっきり音が変わります。
高いけれど良くないものというのがほとんどないです。
これは二胡とは違い、購入者がアマチュアでも専門家的な素養を持っているからだと思われます。
二胡の蛇皮にしても、鱗が大きく見栄えがよければ売れるとなると品質を第二にしても販売しようという感じになります。
中国の消費者の質が上がらないと、二胡の価格と品質のばらつきは解消しないと思われます。
もし消費者の質が向上したら、37万とか50万と言われている二胡の価格はどうなるかわかりませんが、高騰したとしてもその方が妥当な金額なのだろうと思いますが、高騰の背景には二胡人口が多いということもあるので真に妥当かどうかはわかりません。
中国で良い物を売っている店とよろしくない店があります。
これも理由が一緒で、よくわかっていない販売店に工房は良い物を売らないということです。
一方、工房にも良くない製品を大量に作っているところがあります。
小店の扱う工房の中にも、よくないものがあります。(よくないのに掲載? そこは付き合いとかいろいろあるので。)
一応、小店では二胡購入検討の方に内々に指摘しています。
どうしてもそれが欲しいと言われる方(小店を信用できないためか?)には平然と販売しております。
こういう玉石混交状態は、材の枯渇と関係があります。
本当に良いものを作ると数を生産できず利益が出ませんが楽器職人としては良いものを作るのは理想です。
しかし経営を考えるとそういうわけにはいかず、このバランスとか考え方が工房によって違うので、消費者が工房を選ばなければならなくなっています。
この傾向はますます高まってきています。
これは選択の幅が狭まるということなので好ましくありませんが、現状を考えるとやむを得ないと思います。