二胡絹弦の販売 - 弦堂
すでに規格が統一されて以後の二胡で、古いものではありますが現代二胡と外観上の違いはないようなものです。
これらの二胡は下取りに出されたものがほとんどで売れ残りもあります。古い二胡は現在では入手しにくい材をふんだんに使っている上、下取り品であれば安いので購入する価値は非常に高いですが、ただ古い二胡が何でも良いわけではありません。それは現代の二胡と同じ理由です。どの時代にも「この価格帯はこのクラス」というような値段でランク付けするような基準があります。物の善し悪しと新旧は関係ありませんが、ただ古い二胡の材が現代の物より良いのは間違いないところです。そのメリットにのみ着目する意味で、ここでは良い材の二胡だけを重点的に扱うことにいたします。
なぜこれらの二胡を扱うようになったのか、その経緯について説明しておきたいと思います。
二胡は古いもの程、優れた材を使っている傾向があるという理由でこれまでは古楽器を集めるか、古楽器は現代と規格が違うことから、現代の二胡のきちんと作ったものも扱うの2通りで進めていました。しばらくはこの方法で何の疑問も抱いていませんでした。
ある時私は、中胡を探すようにという依頼を受けました。しかし中胡というと中国の販売店でもあまり置いておらず、高級品となるとなおさらです。そこで十年以上前から売れ残った老紅木の中胡を1把見つけ、これを購入しました。販売店は、中胡にこれだけのものを買う程投資する人はほとんどいないので売れ残った、と言っていました。老紅木はその1把しかありませんでした。私はCITES(税関用書類)を取得するまで、その販売店の倉庫に置いて貰っていました。やがて発送しましたが、受け取ったお客さんは「確かに老紅木の中胡ではありますが、注文品と違う」と連絡を下さり、写真も貼付されていました。このことを販売店に問い合わせると「あの中胡は北京大学に売却した。あなたの顧客には新しいのを作って入れておいた」と回答したので驚きました。私がその方法はなぜいけないのかを説明しても、どうして新しいものが駄目なのか、理解できないようでしたが、とにかく「取り戻す」となりしばらく交渉していました。長期間かかったので私は他の楽器も捜索していました。その過程で「下取りに出された古い二胡は材が良い物が多い」ということに気がつくに至りました。この中胡は古いものだったので、それと同等のものを捜していたら、いろんな珍しい材のものがどんどん出てきたのです。それらを以下に列挙していきます。(このトラブルで発送されました注文と違った中胡は返品され他の方に購入いただきました。)プロはどんな二胡を使っているのでしょうか?も比較してご覧下さい。
印度紫檀に関しては、あまり古くなくても良材であれば買い付けます。
アフリカ紫檀は、古い物に限れば非常に優れた材のものがあるので、そういうもののみ見つけ次第買い付けます。
老紅木は、現行の老紅木と木材の品種自体が違います。たぶんこの古いものが本物の老紅木なのだと思われます。木材自体の実の詰まり具合が違います。老紅木に関しては、こういう材のものだけを買います。
黒檀は、中国・長江流域材に拘ります。これも現行の黒檀と品種自体が違い、音は素晴らしいです。印度紫檀より高価な材です。めったに見つかりませんが、見つかれば掲載します。
紅木は、基本買いません。
黄花梨も基本買いません。もうこれぐらいの時代になると、東南アジア材になると思います。"どの"材を使うかより、"どんな"材を使うかの方が重要です。黄花梨の2号材より、老紅木の特級材の方がはるかに安いですが、常に特級材が上回ると理解して下さい。この原則に則した二胡を購入することこそが本頁の主要な目的です。
売り切れ分の二胡は別ページに記載してありますので、写真録音など参考にして下さい。
このページのほとんどの録音は、私が独自に改造した録音機を使い、独テレフンケンD19を使用しておりますので、ほぼ完全に本物に近いと断言できます。我ながら自画自賛する次第であります。
骨董二胡スチール弦も少量御座います。
日本に送りきれず、すべて中国にあります。発送に時間がかかりますことをご了承下さい。
通関書類に余裕があれば、徐々に送ろうと思っております。
文革期以後の二胡 王秋利作二胡 ¥200,000
文革期以後の二胡 老紅木北京八角二胡1 ¥120,000
蛇皮は駄目です。張り替え必須と思います。
文革期以後の二胡 老紅木北京八角二胡3 ¥150,000
蛇皮の張り替えは必要ありません。
文革期以後の二胡 童瑞炎作二胡 ¥200,000
この二胡は蛇皮張りを新たに検討する必要は御座いません。名師作の年代物の楽器になります。
文革期以後の二胡 周根虎作二胡 ¥200,000
この二胡は蛇皮張りを新たに検討する必要は御座いません。名師作の年代物の楽器になります。
文革期以後の二胡 蘇州民族楽器廠作老紅木二胡 ¥65,000
蛇皮は張り替える必要はありません。
文革期以後の二胡 紫檀北京八角二胡 ¥130,000
蛇皮は張り替える必要は感じられません。かなり落ち着いたサウンドです。張り替えるともっとレスポンスが上がるとは思いますが、そこまで必要かというとそうでもないような微妙なところなので、何もしないのが良いと思います。
文革期以後の二胡 大叶紫檀北京六角白縁二胡 ¥150,000
かなり使い込んでいると思われるにも関わらず綺麗に広域まで出ます。このままで全く問題ないと思います。
文革期以後の二胡 紅木北京六角二胡 ¥95,000
かなり大柄でおおらかな鳴り方はしますが、繊細さを失っているわけではないので良いと思います。音量は大きい印象があります。蛇皮に関しては正面から見て左に白くなっている部分があります。相当に古い物なのでしょうがないですが、音質を考えると蛇皮交換はもったいないかもしれません。交換せずに数十年は問題なく使える筈なので、このままが良かろうかと思います。
文革期以後の二胡 龍韵牌の倉庫にあった高胡 ¥260,000
お問い合わせは、erhu@cyada.org にて
幾つか蛇皮張りを名工に発注して購入されております二胡がございますが、このページの二胡を発送する前に張り替えられる場合は¥40,000です。蛇皮を全く張り替える必要のないものもありますし、それ以外のものも一般的な基準では十分なものではありますが、せっかく優れた材を使うのですから蛇皮についても最良でありたいと考えるのは自然の流れです。一方で録音を聴く限り「そこまでやる必要は感じられない」という考え方もあると思います。弦堂からは絶対張り替える必要がない二胡と逆に悪い場合のどちらかは、はっきり掲載するに止め、それ以外については購入者の方に判断を委ねます。張り替えた二胡については、古い蛇皮と新しい蛇皮の録音があって販売済みの二胡についても掲載を残してあるので、参考になると思います。