陳氏専業弓毛
北京・陳宝田 chen-bao-tianが一般販売とは別にプロ用に提供している最高グレードの馬尾です。
グレードは陳氏二胡弓の扱うもので4段階ほど細かくあり、その中の最上級のものです。
一般に販売されている既製品のものより質が高いものになります。
王小迪弓毛
王小迪 wang-xiao-diブランドの馬尾は安価なものは北京民族楽器厰の工作ですが、最上級のものは王女史自身が作っています。
王女史の家に持ち込んで張り替えて貰います。
バイオリン用弓毛
このバイオリン用に関しては、近いうちに発注を停止しようと思っております。馬尾の入荷が難しくなってきたためです。以後も特注で受け付けることは、少量については可能だと思います。しかし、陳氏、王氏などの二胡専用の高級弓の水準も問題ないことから、これほどのものをわざわざ発注してまで使う必要もないかもしれません。とにかく「最高のものを」という理想で製作いたしましたが、近年の自然環境の難しさには対抗手段が無く、残念ながら終了となります。申し訳ありませんが、あしからずご了承下さい。
(右の写真)
親父は、これを指さしては時々、米国仕込みの技術を自慢します。
毛のグレードについては様々な要素があり、非常にわかりにくく基準が明確でないので、ここでわかる範囲で考えてみたいと思います。
価格と品質は基本的に比例するということはまず言えます。陳氏の専業(プロ)用は品質的には十分ですが、バイオリンのプロ用に提供されている特殊な(産地が限定された非常に狭いという意味で)弓毛は別格と言えるほどに綺麗な音で鳴ります。どちらもすごく良いものではありますので、それだけ使っている分には不満はないと思いますが、比較して使うとどちらかと言えばバイオリン用の方が良いような、そんな微妙な差があります。
馬尾は産地によって価格が異なり、有名な産地でも、隣の村のものでしたら急に価格が下がったりいたします。ワインと同じようなものと考えていただいたら、わかりやすいと思います。質は幾らか差があるとされていますが価格差もあるのでどちらにするか選択することになります。
バイオリンに提供されている馬尾と二胡弓への馬尾は、長さの制約が違います。二胡弓は長い毛を必要とするので、同じ価格でしたらバイオリン用のものの方が質は良いです。
このバイオリン用の最高ランクのものは、天然の白毛でありまして、十分な長さのあるところから贅沢に真ん中あたりから上側の良い部分を使っていくようです。しかし二胡の場合は、これをほとんど全部使ってゆき、毛の先の方は弓魚に引っかける部分で折り返して工作します。写真では、黒毛の左に長めの白い毛が吊ってありますが、これがそうです。まったく雑味のない音が自然に最高音域まで鳴るので、これが"標準"でないのが残念に感じられます。全く二胡を拉いたことない素人でも綺麗な音が鳴らせます。良い毛は生産量が非常に少ないので、大量生産品、一般販売品に関しては、ある程度諦めが必要なのかもしれません。
このサービスは、中国に渡航する時以外は中止しています。次回の持ち込み予定は、2012年2月末になります。把数が10以上ある時はいつでも可能ですが、店主が帰国しています時は中止しています。
