二胡用、絹弦の販売 - 弦堂

中国胡弓・二胡の絹弦を販売しています。金属弦にはない、絹弦ならではの美しい音をお楽しみ下さい。

二胡本来の響きを求めるなら絹弦

二胡の弦が、ほとんど金属製に変わってしまった現在、かつての雅やかな響きが失われてしまったのはとても残念なことです。商業的な効率化や文化大革命期に古いものを切り捨ててゆく中で、二胡の絹弦も急速に失われていきました。小店は、中国の巨匠たちが使用していた同じ製法の、さらに中国で製造された弦にこだわり、真の響きを追求される奏者のために提供させていただいております。

<送料は無料です。>


ご連絡
小店店主は、現在中国に滞在しています。
その間の業務は、家族が行います。
メールなどのご連絡は、店主が責任を持って行います。
中国国内移動などの際、ネット環境の問題で、断続的に閉店します。
長期の閉店は避けるよう努力します。
ご迷惑をお掛けします。

今は開店しています。



期間限定特別販売
中国琴馬・弓など





二胡用絹弦と二泉弦

二胡用絹弦、二泉弦   二胡用絹弦 (里弦 D 、外弦 A)

         価格 783円
         数量 :


  二泉弦   (里弦 G 、外弦 D)
         価格 876円
         数量 :



それぞれ、里弦(内弦)、外弦一組入っております。

注:天然素材に漂白や着色など無駄なものは加えておりませんので、色合いにむらがあります。
内弦と外弦とで、色の濃さがかなり違うこともあります。
不良ではありませんので、ご了承下さい。

強度については、Q&Aのコーナーも参照して下さい。
内弦と外弦の張力の違いについて


二胡用絹弦は、標準ピッチのもので、一般の金属弦と同様にお使いいただけます。


二泉弦は、劉天華による規格の統一以前の二胡に使われていたピッチの弦で、华彦钧(盲目であったため、"阿炳"と呼ばれた)が、 「二泉映月」を録音した時に使われた二胡の音程が、現代のものより5度低いこの規格の弦を使用していたため、「二泉弦」と呼ばれております。

「二泉映月」を演奏する場合のみならず、敦煌から清末民国期あたりまでの古曲全般は、この弦の方がいい場合が多いようです。

古い規格の二胡が、低い音程にチューニングされていたのは、この楽器が歌の伴奏用に使われていた背景があるようです。(現代の二胡は基本的に、旋律楽器として扱われています。)
そのため、伴奏を二胡で演奏する場合は、「二泉弦」の方がいい場合があるかもしれません。

西洋のバイオリンは、4本の弦の一番低い弦をGに合わせるため、西洋の弦楽器の曲に親しむ場合も、この弦を使えば、転調せずに演奏が楽しめます。

金属弦の場合は、標準規格の二胡に二泉弦を合わせると、どうしても響きが薄くなってしまう問題がありました。
絹弦の場合は、そういうことはありませんので、新たに二泉胡を購入する必要はないかもしれません。

好みやセンスの問題もありますので、参考として、ご覧いただければ、よろしいかと思います。

スチール弦で、何を買ったらいいか迷われる方は、スチール弦ガイドをご覧下さい。
 


絹弦をお勧めする理由

中国人の大多数には、絹弦は嫌われており、工場はもうほとんど残っていません。
その理由は、西洋楽器に対抗して、二胡を世界的な楽器にしようという意図がまずあると思われます。
この考えには、二胡演奏が優雅な趣味だった時代から抜けだし、
         先端をゆく楽器へと変貌してゆこうという願望があります。
(この挑戦は、劉天華から始まったのかもしれない。
   この巨匠の作品によって二胡は大きな音域を自由に行き来する楽器へと変貌した。)
大勢の人の前で、大きく鳴らすのは、スチールの方が勝っています。
(スチールは、文革の時に屋外で鳴らすために必要とされ、普及したと言われます。
  今はマイクを使っていますので音量が理由でスチールを選択する理由は少なくなっていますが・・)


しかし、同じ経緯は、バイオリン属も辿っており、
     古いクレモナの楽器は、もともと音が小さかったようです。
ストラディバリウス、グァルネリなどの名器は、ネックの角度を変えることによって
      音量を増すよう改造されて現在に至っています。
チェロは、ビオラ・ダ・ガンバというのが、元の楽器で、やはり音が小さく、
      バッハの無伴奏などはこれを想定して作曲されています。
このチェロへの変化も、ホールで鳴らす前提での改造や進化ですので、
   以前の方が音そのものに関して言えば美しいのではないかということで、
   バロック楽器が一部で復権している様子もあります。


そこで、弦に戻りますが、ホールで演奏するのが決まっていない内から、
    ホール用の道具で練習する必要性がありうるか、という疑問があります。
個人でせいぜいサロンなどの規模で楽しむなら、音が美しく優雅な方がいいはずです。
音もむしろ、大きすぎない方がいいと思われます。


一方、多くの二胡奏者の方々は、プロ・ボランティア活動を念頭に置いて始められていますので
       スチールの方がそういう場合はいいかもしれません。
しかし一部のプロの方や研究機関にも購入いただいていますので、
     ぜひ今後はホールでの使用も検討いただけるようになったら
     いいのではないかと希望を持っております。
西洋楽器の場合も、18〜20世紀初めまでは、スチールが優秀とされていました。
今はガット弦など旧時代のものの地位が向上していますが、
    二胡も、もしかすると絹弦に戻ることがあるかもしれません。
日本の伝統芸能の世界では、いまだに旧時代の絹弦を捨てられず、
         歌舞伎など大きな場所でも、絹弦が弾かれています。
中国でもいつか絹弦に戻っていくのでしょうか。


音にこだわると、絹弦に戻ります。


「極めて少数の人だけが、この意見に賛成して居り又賛成するだろうということを僕は知っている」- プラトン

「秘めたるは、花なり」 - 世阿弥「風姿花伝」より

「古人の跡を求めず、古人の求めしところを求めよ」 - 松尾芭蕉




 



控制綿

皮製控制綿1   控制綿(皮製)

         価格 600円
         数量 :


注:商品は、琴馬(コマ)の右側の肌色に折りたたんだものだけになります。
二胡本体、弓、琴馬その他は、商品に含まれません。
天然革皮のため、少数ながら色合いにムラがあるものもあります。不良ではありませんのでご了承下さい。

発送されるものは、写真より5cm程、長くなります。
このように、お好みによりカットしてお使いいただけます。


皮製控制綿2 二胡の演奏を始めた人は、例外なく雑音に悩まされます。

その理由は多くありますが、同じ楽器でもかなり熟練した奏者が演奏しますと、
雑音が少ない場合が多いため、能力の限界を感じてやめてゆく人も多いと聞きます。

しかしその前に、今お使いのスポンジやフェルトから革皮製の控制綿に変えてみられるのはいかがでしょうか。

弱音でも、非常に滑らかなサウンドを容易に得ることができます。
引き出される音は、ふくよかで柔らかいのですが、
 このような音にありがちな立ち上がりの遅さや不明瞭などの問題はなく、むしろ改善される程です。
美しい音が、くっきりとした輪郭をもって、立ち昇ってまいります。
現代の科学的な方法で作られたものとは全く異なる、天然素材だけが引き出せる音があります。

控制綿は、雑音を制する要ですので、特に雑音を拾いやすいレコーディングなどでは、重宝します。

さらに一歩踏み込んだ使い方として、中国の音楽院の教授たちや一部の演奏家の間で評価されている使い方は、皮の中にフェルトを挟み込む方法です。
このように異種素材を組み合わせる方法として、フェルトの中に綿を入れて座布団のように端を縫い合わせたものもあります。
皮控制綿は、蛇皮との親和性が高く、絹弦とのなじみも良いので、ベストのチューニング方法です。


皮製控制綿3 使用法:
天然の皮ですので、裏と表があります。
毛羽だった裏の方に弦がふれるように使う方がいいと思います。
皮は、多少長めにカットされていますので、はさみで切って調整できます。
写真は使い方の例ですから、お好みで音色を確認してみてください。

最近の高級二胡は、デンペン(写真の例では、弓が当たるところに鼈甲が張ってある部分)
ここに皮が貼ってあるものが多くなってきて、プロが特注で貼る場合も多いと聞きます。
特にレコーディングでは、この擦れる音が集音されてしまうからです。
ここへ、ご自分で両面テープで貼ることができます。
触れ具合が柔らかく、演奏しやすくなります。
(竹の当たるところに貼って下さい。弓毛の擦れるところに皮は適しません。)




タルティーニ松脂

タルティーニ松脂   タルティーニ松脂
    コン・アモーレ

         価格 2,150円
         数量 :


通常、定形外の発送となります。


メーカーの公式説明では、雑音の少ない、温かい音の出る松脂です。
各松脂の説明は、他のタルティーニとの比較として、捉えて下さい。
パッケージなど、外観はすべて品名表示以外は基本的に変わりません。
松脂の色も見分けがつきません。

(メーカーの説明は、西洋音楽を基準にして特徴を解説しています。
 それゆえ、二胡奏者としては理解困難ですので、小店にて意訳?する方法で注釈しています。)
メーカーの人
他のタルティーニ松脂との比較では、初心者に優しい設計なのかもしれません。
特に雑音対策に配慮しており、
  穏やかな聴き心地の良いサウンドが容易に得られるようになっているようです。
弦と松脂は、音質をかなり左右しますので重要です。
綺麗な音がなかなか出ないとお考えの方にお勧めしています。

音をサンプリングしました。Con Amore 録音
その他の松脂もほぼ同条件で録音しています。

これは、タルティーニの製造元が、販売側と取引がなくなったので、
                独自に復刻した新しいタルティーニです。
古いタルティーニ松脂を使われていた方にもお勧めできます。
右の写真の方が製造しています。
(写真は、そのまま貼り付けるのはおもしろくないので、エフェクトを加えてみました。)

情熱的なトーンの輝かしい音色とすばらしい流れなどという全製品共通の説明に続き、
       製造についての記述があり、松のロジンに、6つの天然素材を加えているとあります。
主にこのバランスによって、様々な表現の方向性を探っているとみていいようです。


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タルティーニ松脂   タルティーニ松脂
    コン・ブリオ

         価格 2,150円
         数量 :

弓の運びが、ソフトでマイルドになる特徴があります。
古曲など、特に繊細な運弓が求められる時に使用されます。
情感を弦に託すには、細やかな心のひだを投影できるものが必要です。

弦堂のコメント:
  無伴奏で演奏する時などよさそうです。

音をサンプリングしました。Con Brio 録音

売り切れはご容赦下さい。


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タルティーニ松脂   タルティーニ松脂
    マエストーソ

         価格 2,150円
         数量 :

立体感のある構築的なサウンドをもたらします。
音の重厚感は、合奏音楽をより一層力強いものにしてくれます。
ドラマティックな表現力が洗練された時にのみ表出される艶やかなロマンの薫りはここにあります。

弦堂のコメント:
  楊琴などの伴奏から、編成を大きくして、楽団に至るまで、いろいろなアンサンブルで使えそうです。

音をサンプリングしました。Maestoso 録音

売り切れはご容赦下さい。


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タルティーニ松脂   タルティーニ松脂
    デリケート

         価格 2,150円
         数量 :

弦への弓の吸着が良く、はっきり明瞭に発音できます。
ディテールが浮き立った瞬間にこそ、真の旋律美があります。

弦堂のコメント:
これは、舞台でソロをとる時に合いそうです。
近代曲の無伴奏などでも、この方がいいと思います。
明瞭といっても、異常な程ではなく、他と比べてでしょうから、過度な期待はできません。
しかし、番外の使い方としては、合奏の際、
  自分だけ目立ちたい場合は、これが助けてくれるかもしれません。
もっとも、誠実な意図を持たれた主席奏者の方は、これを選択されるかもしれません。

音をサンプリングしました。Delicate 録音

売り切れはご容赦下さい。





象牙琴馬


村山工房象牙琴馬
  象牙琴馬  

         価格 3,000円
         数量 :

写真は見本で、手作りのため若干異なる場合があります。
また、売り切れの際はお待ちいただくこともございます。
琴馬1つに付、絹弦1つ付属します。

これは、日本において優れた二胡用琴馬を製作されております村山工房の村山正昭先生がお作りになられたものです。
村山先生のブログにおいて、ご自身の演奏を交えて、象牙琴馬の素晴らしさを紹介していらっしゃいます。
象牙琴馬サンプル音源

象牙琴馬は、木製琴馬とは異なる象牙ならではの質感を活かしたサウンドを得ることができます。
その細やかさと密度ゆえ、特にレコーディングなど、美しい音が欲しいときに手放せない琴馬です。
 
村山琴馬は、他にも御座います。
ぜひ、ご覧下さい。

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蓝炯牌琴馬


蓝炯牌琴馬
  蓝炯牌(ランジョンパイ)琴馬  

         価格 5,000円
         数量 :

この琴馬は、完全オーダーです。在庫はありません。
可能な限り速く対応しますが、納期は決まっていません。
演奏、教授活動の合間に製作しています。ご理解いただける方のみ、ご購入下さい。

細かなご注文も受け付けることができます。
素材を、ご注文の際、備考欄にてご指定下さい。象牙の場合は、素材指定なしで結構です。

一部、製作できない素材も御座います。研究は常に進めていますので、状況は流動的です。
もし製作できない、できなかったなどの場合は、折り返しご連絡いたします。

写真は見本ですので、まったく同じ物はできません。
琴馬1つに付、絹弦1つ付属します。シリアル付きの証明書も発行される予定で、進めています。


控制綿を押さえる部分がついた琴馬です。
これによって、雑音を軽減することができます。
 
弦楽器の共鳴胴は、丸から瓢箪型に代えることによって劇的に音質を改善してきました。
バイオリンやギターが、その代表的なものです。
シタールは、瓢箪そのものを取り付けています。
これは、共鳴エリアを大小2つ持たせることと、美しい音との関連性を示しています。
 
このことは、二胡の音質を現状より高めるためのヒントとも考えられます。
例えば、花窓の部分を歪んだハート型にすれば、音がよくなるだろうと推測できます。
しかし、実行は困難でしょうし、できたとしても高価な二胡をもう1つ買わなければなりません。
 
そこで、共鳴点を2つ作るという原点に立ち返り、この法則を琴馬に応用したのが、この蓝炯牌琴馬です。
この名称は、この形式の原典を発明した二胡奏者・藍野高志氏の名前から取られています。
この原理を二胡苦悶之謳ブログの達人氏が研究し、効果が明らかになってまいりました。
大小2つの部分を持たせることによって、2つの響きがブレンドし、音を滑らかに整えます。
従来の琴馬と比較して、高音から低音までスムーズに出ますので、驚かれることでしょう。

かたつむり琴馬 また、弦2点を異なった経路で振動伝達を行うかたつむり琴馬もオーダーできます。
ご注文の際、備考欄がありますので、これもそこからご指定下さい。




「弦堂」の存在意義について

二胡は、上達の難しい楽器です。
しかし、きちんとした道具を使えば、
  最初から素人でも美しい音を出せるという信念から「弦堂」の商品はセレクトされました。
そのため、品目が非常に少ないのですが、
  これで少しでも多くの方々に演奏の苦労から楽しみに変わる醍醐味を味わっていただければ幸いです。

特に控制綿は、雑音に対して決定的な効果があります。
弦も含め、こういう昔のものの方が良い場合があるのは、ある意味残念だと言えます。
欧州では、高価ではありますが、音色の魅力に抗し難く、
 ソリストの多くはいまだにナチュラル・ガットを好んで使っております。
日本では、三味線は絹弦で、中国だけなぜ、低級なものを使っているのか、不満を感じたのが、開店の理由です。

え? スチールが低級? まさか、それはないでしょう。最新の科学で作られているのですよ。
そんな声が聞こえてきそうです。
しかし、人間の感性には、スペックを超えた、数字では表せない "何か" が感じ取れます。

その "何か" を求めるなら・・・
   絹弦の奏でる余韻の中から何か拾い出せるに違いありません。