
OKTAVAは、1927年スターリン時代にラジオ工場として創業し、最初にマイクの製造を手がけたのは1936年という古いメーカーです。
1950年代に米RCAが傑作の誉れ高い44BXを開発し、日本と同様、ソ連でもコピーが作られ、オクタバがML-10を製造しました。
さらに、RCA 77DXコピーのML-11も開発し、その後途切れることなく、リボンマイクを製造し続けました。
世界的には、リボンマイクが他のマイクに淘汰され、生産終了していった流れであったにもかかわらず、
OKTAVAでは80年代に入っても新製品が作られていました。
このML-51(現在は、ML-52というリボンマイクが現在の新生OKTAVAから販売されている)は、
他のリボンマイクがトランスで昇圧しているのに対し、内部にプリアンプを内蔵している特徴があります。
1982年の製造で、外観のデザインは、独ゼンハイザーMD421,通称クジラに酷似しています。
しかし集音は、正面(型番の書いてある方向)からではなく、銀の格子の部分両方、双方向に指向性を持っています。
電源は、内部に1.5Vの電池を入れて賄います。
ゲインは高いので使いやすいマイクです。
リボンマイクの暖かみと、コンデンサーマイクの繊細さを程よくブレンドしたような特徴があります。
特性面で従来のリボンマイクの可能性を広げようとしていったのかもしれません。
oktavaは、LOMOにもOEM供給しており、両社のマイクはいずれもoktavaが行っていたようです。
ソ連崩壊後は、オリガルヒによる支配の時代に入り買収再編され、
プーチン大統領(当時)によるオリガルヒ退治後も命脈を保っていますが、
現行oktavaとソ連時代のoktavaは別の味わいの製品とみていいようです。
ML-51は、旧oktavaによる最後の製品群の1つとして貴重なものとなっています。
リボンマイクは、普通、立てて保管しないとだめになってしまうのですが、
このマイクは、そういう欠点を克服しているので、扱いやすいマイクです。
昇圧にトランスを使っていないので重量も軽く、持ち運びしやすくて、
非常に重宝なものです。
二胡は結局、リボンマイクが一番相性がいいので、このような取り回しのしやすいマイクが
1つあると、移動の時にとても便利です。
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