東独RFT DM622 ダイナミックマイクロフォン

東独RFT DM622 ダイナミックマイクロフォン

旧東ドイツRFT社は、ノイマン・テレフンケン・シーメンス系の下請けにあたる製造会社です。
世界のレコーディング会社、放送局に最高のマイクを供給してきたことで有名です。
安価なダイナミックマイクといえども、優れた性能を備えており、
非常に繊細、シャープに音を捉え尽くすだけでなく、魅力的に提示するあたりは圧巻です。

ドイツは、ナチス時代に政治家の演説を魅力的なものとするために、マイクの開発に
国家予算を投じてきた歴史があり、テレフンケンや帝国放送が開発してきた音響機器は、
世界最高水準をゆくものですが、戦火によって、多くの現物や技術者、ノウハウが失われ、
今や伝説的となっているものも多くあります。
マイクの開発においては、現在に至るまで、世界最高の名声をどこにも譲り渡しておらず、
特に素晴らしいのは、冷戦時代の東ドイツの製品です。
これらは、西側でも主要なマイクとして使われており、有名なものは、
英デッカのいわゆる「デッカツリー」によるオーケストラ録音、米マキュリーの全録音など、クラシック録音だけでなく、
ジャズのBlueNoteのサウンドなど、
20世紀最高の産物は、東独製マイクがなければ、不可能なものでした。

このマイクは、二胡を録っても特に違和感なく録れます。
何か、もう少し味が欲しくなるような気はします。
マイクが優秀過ぎて、おもしろみに欠けるのかもしれません。


戻る