二胡絹弦の販売 - 弦堂
現代の二胡は、だいたい39cmぐらいを想定して作られています。
人によって手の大きさが違いますので、適宜移動して構いません。
子供の場合は、大幅に下げて使います。
目安としては、ご自分の肘を琴胴に付けて小指の第2〜3関節ぐらいを千斤の高さに設定します。
しかしこれは目安ですから、お好みの位置に自由に調整できます。
ご自身の指の大きさに関わりなく、とにかく良い音を追求したい、それを中心に位置を決めていきたいと思われる方もおられるかもしれません。
その場合は、39cm前後から調整してゆきますが、千斤の高さや琴馬の高さも関係ありますので、一概にこれが正しいと言えるものはありません。
糸巻きの長さと太さも関係がありますが、これは、基本的に調整などいたしません。
交換も可能ですが、基本的に同じ木から採られた木材をあてがっていますので、大抵はあまり望ましくありません。
(注:しかし古楽器は、ほとんど杨木と呼ぶ、古い黄楊を糸巻きに使っています。そのため、棹、琴胴とは素材が違います。杨木の良材の音は素晴らしいのですが、なかなか手に入りません。京胡には使っていますので、現行でも入手しようと思えば可能ですが高価です。古楽器の音がいい理由は、軸に杨木を使っているというのも1つあります。胴の下に琴托を付けるようになった文革期頃に二胡はほぼ現在の形になり、それ以降の時代の二胡は、安価で大量に生産する体制となって、杨木も姿を消しました。今日では、二胡は高級化されていますが、杨木は復権する気配がありません。最近の一般に出回っている杨木は、木目が粗く柔らかくて、曲がってくることさえありますから、音は悪いし、トラブルを招くだけだと思いますので、お勧めできません。木目の細かい素晴らしい杨木は、なかなか見かけることはありません。)
二胡には、基本的に子供用の楽器というものがありません。
この千斤の移動で、対応しています。
良い二胡の場合は、楽器そのものの寿命が、人間の寿命と同じだとされていて、生涯共に育ってゆく、とされています。
一方、皮は、2,3年でピークを迎えて、下り坂になると考える人もいます。
この見解の相違は、音に対する考え方によるものと思われます。
古い皮の音はすごく綺麗なのですが、高性能とは言えません、そういう違いです。
優秀な楽器を手に入れるのは、非常に困難になりつつありますが、価格に関わらず、ご自分の気に入った楽器を、長期間育ててゆくというのもいいものです。