ご質問(二胡関係の買い物)3

二胡絹弦の販売 - 弦堂


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中国に行って良い店、良い楽器を見分ける方法はありますか?


二胡販売店の様子 これはかなり悩ましい問題です。
とりあえず、ご自分が良い客でなければ、良い店も良い店になりません。
中国の商取引に対する考え方も理解しておく必要があります。
日本では、金さえ出せば何でも手に入りますが、中国では文化人にしか良いものは売らない傾向がありますので、ご自分がその店の主人にとって倉庫からとびきりのものを出して来るに値すると見なされなければなりません。
本当に最高のものが、店頭に並んでいないということが、時々あります。
商品の価値は人それぞれなので、質の悪いものを高く売られたといって怒るのは正しい考えとはみなされていません。
買った時に買った人が、その値段で価値があると思ったので、正しいと言うことです。
このあたりは、日本とは感覚を異にしています。
値段の絶対的基準がないことも関係あります。

いろいろ話し合っていて店主が「この人には見せて良い」と判断すれば、特別なものを出して来ることがあります。
オリジナリティに対する考えが少し違うので、本物か偽か、という議論はほとんど意味がなく、これは偽の方が本物より価値が高いことがありうる中国ならではの感覚です。
偽物ではないかと考えて、疑いに満ちた態度を終始とり続けると、訳のわかっていない客と思われます。
帰れと言われる場合があります。
こういう人に売ると、決まって後でクレームを付けるので、すべての商品を売らないと言い出す場合すらあります。
とにかく、世間の評価はどうでもよく、自分にとって最良のものを見いだす態度がないと軽蔑されます。
自分自身の確固たる見識を養っていれば、客が間違った選択をしたときに、店主がそれは実は悪いものだと教えてくれることさえあります。
初対面でも、こういうことはあります。
それに反論して、理由を聴くぐらいでないとだめです。
ある商品に対して「なぜ、こんなに高いのか?」と聞くのは結構です。
楽器の評価の仕方を、親切に教えてくれます。
「自分には教養や感性が欠けているので無理」と感じる方もおられるかもしれませんが、それが問題ではありません。
本当にそうだとしても(失礼を承知で申し上げていますが)隠蔽しないように普通に振る舞うのが重要です。
店側としては、素人が来店するのは普通のことで、私たちの見識が浅くても問題にしません。
作者が有名か無名かに関わりなく、彼らの追求している理想ゆえに敬意を払うなら、いいものを適正値段で売ってきますし、こういう場合はだいたいわかります。
無名な作者であっても、ご自分のお好みの音でしたら、購入によって支援し、だれが何を言おうと将来その楽器と運命を共にするぐらいの心構えの客に対して、店側の対応も激変していきます。
悪い客は多いので、悪いものを良い客に売る必要がありませんから、良くない物は売ってくれなくなります。
間違っていても構わないので、楽器の良いと思ったところを評価するなら、だいたい良い結果になります。
その評価は正しいとか、間違いでこっちの方がいいとか、遠慮無くはっきり言ってきます。
いや、自分はこういう音の方がいいのだが、といったら、別のこれなら、そういう音に育つとか、そもそも、あなたの感性自体が間違いでそれはなぜかとか、教えてくれます。
怒ってはいけません。むしろ、ありがたいぐらいですので、真剣に聞いた方がいいです。
日本に帰ったら、日本の習慣上、だれも教えてくれず、玉虫色の返答しか得られません。
長年、様々な音を聞いている人は言うことが違います。
特に中国の老人は、知識が普通でない場合など多く、新たな発見があって育てられる場合があります。
店の親父に対して特別敬意を払う必要はありませんが、扱っている商品に対しては敬意と愛情が絶対必要です。
なぜなら、そういうお客は購入後、楽器を愛してくれる可能性が高いので、どうしてもいいものを売りたくなってしまうのです。
あなたが、いいと言っても、店があなたにはこんなものは売れないと言って、金を払わせないことさえあります。
こういう状態になると、いいものしか、売ってくれません。
商売を忘れるんですね。
人情味のある買い物が何を買うときでも、できるようになっていきます。
そうしたら、尚一層、中国が好きになると思います。

しかし中国で二胡を手にいれて帰られるのは、通関の問題がありますから、容易ではありません。
意外とこの問題は、日本人や外国人の方がよく知っていて、中国人はわかっていない場合が多いです。
そういうこともあってか、私が2007年の9/3に1把通した時は、通しナンバーが100ぐらいで、これはおそらく年間のワシントン条約関連の個人手続きの通関が、たかだか150ぐらいしかないことを示しているのかもしれませんが、そうだとすれば少ないです。
これは、中国から世界へ、ですから、日本だけではありません。
しかも、二胡だけではありません。皮のバッグとかの方が多いです。
手続きは、そんなにたいへんではなく(額の広い太ったお兄さんが親切に教えてくれます)通常半月以上で審査が通ります。
通関については、取り決めが変わることもありますので、専門サイトなどで情報を集めるか、面倒な場合は、小店にお問い合わせ下さい。
ビザなし15日以内の渡航の場合は、滞在中は無理ですから、二胡を私に預けて帰っていただき、後で送ることになります。