ご質問(二胡関係の買い物)4

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二胡には、蘇州、上海、北京など作りが違うようですが、どれを買うのがいいでしょうか?


古い二胡 蘇州二胡を買うのが普通だと思います。
「二胡」というと通常これを指します。

しかし、蘇州二胡は中国南方でないと美しく鳴りにくい傾向があります。
中国北方や、日本に持ち込むと音が変わってしまって、堅い感じになる場合が多いようですが、また上海など行きますと元に戻ります。

中国北方の楽器は、日本と合うのか、あまり変化はないように思います。
それで、北京二胡を選択される方もおられるようです。
個体差がありますから、蘇州二胡でも問題ないものもあると思います。
北方でも蘇州型の二胡は作っていますから、その場合は蛇皮を北で張っているので問題ないようです。

国際的に活躍している方々は、この問題に敏感なようです。
地域によって楽器の鳴りが悪くなるのは困ることがあるからだと思います。
それで、一部の演奏家に使われているのは、人工の蛇皮を張ったものです。
音が悪そうに思いますが、そんなことはありません。
雑味がなさすぎる、綺麗過ぎるので、味わいに欠ける傾向があるかもしれません。
それゆえ、簡単に綺麗な音が出せますから、人前で演奏する事が多い方は変なプレッシャーから解放されると思います。
人工皮でも気候の影響はある程度は受けます。
それで、高級品は、皮の張りを調整できます。
また、高胡や二泉胡としても使えるように、千斤を動かせるものもあり、移動の多い奏者には重宝なものです。

古楽器専門?で行くという方法もあります。
古い楽器は、気候、地域の変動を受けにくいです。
理由はわかりません。
材の乾燥が進んでいるからかもしれません。
古い二胡は、現代のものと規格が違います。
改良された現代のものではなく、本来の二胡の響きに近づきたいという方以外にはお勧めできません。
中国では、多くの人が探しているので、なかなか手に入りませんから、現実的でもありません。
良い楽器を買うこと自体が難しいと思います。
現代二胡は、文革期にはほぼ現代の形に完成しているので、この時代のものを購入する方法もあります。
外観が綺麗な物はほとんどありません。
しかし、文革期の二胡は古楽器とは言わないと思います。
いずれにしても、拉き継がれてきたものは、とても美しい音で鳴ります。
古くても、骨董店に何十年も置いてあったようなものはあまり良くありません。

それでも、蘇州二胡の魅力には抗しがたい、蘇州の楽器製作は随一だということで、ここから譲りたくないという方もおられると思います。
二胡は改良と進歩がなされてきた楽器ですが、さらに蘇州二胡から1歩前進した楽器というものもあります。
胴が、後面へラッパのように広がっており、あたかもバイオリンのような音が出るという楽器です。
拉き馴らすと、だんだん透明感のある音が出るようになります。
この段階のサウンドが、従来の蘇州二胡の弱点を克服したものとして評価されており、今世紀に入ってから金賞の評価を受けるようになったものもあります。
音楽院の学生など、長年二胡を拉いていて、上手な方々が、購入を目指す傾向があります。
まだ一般的には、あまり有名ではありません。

簡単に入手できる手頃な蘇州二胡で良いと考える方には、木材の材質を黒檀にするのが良いという人もいます。
これが日本人のイメージする二胡の音が出しやすいからです。
北京二胡にされる場合でも黒檀がいいと思います。
しかし、古楽器は絶望的なほど黒檀は入手できません。
また、新型蘇州二胡も黒檀は作っていないということです。
古楽器は、黄花梨が入手できるならこれが一番良く、新型は紫檀が良いとされています。
旧来の蘇州二胡の紫檀は、新しい内はいいですが、だんだんこなれてくると良くないと思います。
普通、古くなると良くなるものですが、このように言われる方は結構います。(材が特別良ければ関係ないと思います。)
中国のプロ奏者がよく使っているものは、老紅木だと言われています。
長く使って育てようという場合は、老紅木か黒檀、新型は紫檀か老紅木がいいようです。