ご質問(二胡関係の買い物)5

二胡絹弦の販売 - 弦堂


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二胡の楽譜は何を買ったらいいですか?

二胡楽譜
ここでは普遍性のあるすべての二胡奏者に勧められるものを取り上げたいと思います。

すでに多くの方がお持ちだと思いますが、考級用の曲集は、選曲が考え抜かれており、練習用としても最適です。
これは、日本でも販売されていますので入手も容易だと思います。
練習曲の後に課題曲があって、どれも魅力的なものばかり選ばれています。
有名な曲も多く収録されていますし、ご自分のだいたいのレベルがわかりますので、いいものです。

しかし、快速練習、換把練習だけを重点的に練習する場合は、そういう本が中国にいくと幾つもあります。
元 中央音楽学院 民楽系 主任だった王国潼は、こういう曲集を出版するのに熱心で良い本をたくさん出しています。
こういう本にありがちな退屈さから逃れるための努力がなされており、教育経験の長い氏ならではの見識が反映されています。

考級用では練習曲が足りない、とお考えの方は、他にも練習本がたくさんあります。
これらは、かなり作者のポリシーを反映したものとなっており、練習テクニックが偏っている傾向も見受けられます。
こういうのも、芸風を確立する点で良いものですが、バランスの良いものとなりますと、中央音楽学院教授 劉長福の本でしたら、きちんと学べます。

これらのテクニックを身につけた後、その最中ですら重要なのは、京劇などのレパートリーを練習することです。
どうして? 二胡は京劇では使いませんよね? (最近は使う時があります。京二胡はもちろんですが、普通の二胡も使っています。)
また北方の多くの戯劇は板胡を使っており、二胡は主要楽器ではありません。
しかし、舞台音楽をやらなければ、真に表現力は身に付きません。
西洋でも同様で、オペラをやったか否かで演奏そのものの魅力が全く違います。
巨匠たちの個人の研究書、解釈など載っている楽譜など買いますと、
大概、京劇の名段の二胡編曲などが、結構入っています。
それぐらい重要です。
京劇を演奏する二胡の専用練習本なども手に入れたいものです。
さらに、秦腔(チンシャン)という西安方面の戯劇も非常に重要です。
江南地方の江南丝竹(ジャンナンスェゥージュー)という小編成で演奏される楽曲も重要性では劣りません。
広東音楽も、身につけておきたいものですが、技巧が難しい傾向があります。
その他、様々な地方の芸能に対する理解や感性は、演奏の幅を広げます。
有名なもので、周恩来によって絶賛されたという湖南花鼓や四川の川劇などもあります。
(注:湖南花鼓は、闵惠芬の見解によると、二胡奏者にとって最も重要。湖南花鼓のCDが最も豊富なのは、私が捜索した範囲では、北京・馬連道、北京西駅南の有名なお茶問屋街ですが、この南部に、音像関連の大きな問屋があり、そこの1階は一般販売もしていますが、花鼓戏だけでなく,京剧,越剧,评剧など、すごい数の在庫があります。) 中国は広いので、すばらしい芸能は非常に多いです。
地方に行かないと音源などは特に手に入りにくいので、旅行時には忘れないように本屋やCD屋に行くのは良い方法です。
これらに対する理解がないと、中国音楽や楽器の素養を身につけたとは言えないと認識して良いと思います。
重要なのはテクニックではなく、技術は土台に過ぎませんから、その上に何を"建築"できるかは非常に大切です。

人前で演奏する機会の有る方は、西洋や日本の曲が入っている曲集を買うかもしれません。
これは、日本でも手に入りやすいと思います。
この間、ビートルズの二胡曲集というのを見ましたが、これは中国にありませんでしたので、日本独自の本も結構あるはずです。

本格的な方は、二胡の主要古典曲を押さえたいと思われるかも知れません。
上海音楽出版社から分厚い本ですが「中国二胡名曲荟萃」という本が出ていて、周少梅 - 劉天華から始まって、偉大な巨匠たちの作品や古曲の演奏譜など大量に網羅されています。
これは、座右の書とすべきでしょう。

さらに、番外ですが、音楽が伝播してきた古い唐代の敦煌曲譜の本などは興味深いものがあります。
また、元曲という、元代の優れた作品も現代に残されており、演奏してみる価値はあります。
二胡用というのはありませんが、演奏してみますと、こんな昔から魅力的な曲が多かったのかと驚かされます。
これらは、どちらかというと、作曲家が研究する資料かもしれません。

これも二胡用はありませんが、新彊ウィグルの音楽は、中国音楽とは、別の魅力があります。
いろいろな感性が高次元で混ざり合っているのか、基本はアラブなのですが、インドとか、西洋音楽の陰も感じられ、この魅惑的な響きには抗しがたいものがあります。
どうしてわかるかって? 大概CDが付いているんですよ。ウィグル本には。


二胡用楽譜ディスコグラフィも参照して下さい。