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二胡の駒はどのように選ぶべきでしょうか?
一般的に二胡の駒というのは、1つ1つ形が違います。同じにする必要はほとんどないからです。稀に理想の駒を追求してすべての商品の規格を揃えてしまった人もいますが、二胡がそれぞれであるように駒も柔軟に対応するのが本来です。それでは様々な二胡の中の1つである自分の二胡に合う駒はどのように探せばいいでしょうか?
お店の人に聞いてから買うという方法がありますが、おそらく好ましくありません。はっきり言って、これだけはわかりません。実際に合わせてみることができるようにショップに二胡を持ち込んだ方が良いと思います。それならはっきりわかると思います。
本来、二胡奏者にとって「駒」とはどういうものだったのか、このことを知ることは今後の駒との付き合い方に影響を及ぼすと思うので、ここで考えてみたいと思います。最近では中国でも販売されている駒は奇麗な規格がだいたい揃ったものが多くなりました。しかし以前はそうではなく、粗削りなものが多く見受けられ、かなりいい加減な作りのものが多くありました。この違いはおそらく現代の奏者が駒を自分の二胡に合わせて加工しなくなったことが理由だと思います。古楽器を使い、薄い蛇皮を張った二胡を愛用している中国の老人たちは、店に行って自分の二胡に合う駒を木箱の中から探します。駒には寿命があり、また蛇皮の変化によって合わなくもなってくるので、換え時を見極めて、次にどんな駒をあてがえば良いのか、推測を含めつつ選別するのです。数十個を一度に買い、家で選別することもあります。選から漏れたものはまた後々には合うかもしれないからです。その選ばれた駒は作りが粗く、そのままでは使えません。それでやすりを使って削るのです。これはあたかもオーボエ奏者がリードを自作して幾つも持っているのに似ています。こうして自分と自分の二胡だけのサウンドを作っていきます。駒作りも演奏技術の一部でした。売られている物は完成品でない前提で売られていたのです。
しかし二胡が現代の仕様になってから、この作法がだんだん失われてきました。現在駒を削っているのは一部のハイアマチュアかプロ奏者ぐらいだろうと思います。依然として現代でも駒作りは必要な技術ながら、もはやそのことを教える人もいなくなってきました。そうしてやがて "完成品" の駒が出てくるようになりました。
この経緯をみると、自分の二胡に合う駒を既製品から探すのは難しいと思われると思います。その通りです。しかし二胡の方も改良が進み、だいたいの駒でも普通に鳴らせるようになっています。この気持ち悪い関係、微妙に見えるようで見えない欠陥が何となく感じられる場合は、駒の相性が心の中でくすぶっている不満の原因かもしれません。
解決の方法は二通りあります。1つは現代でもプロ奏者がやっている方法で自分も作ることです。これは木の塊から作ることもあれば、半完成品に手を加える方法(上記に示した古くからの方法)があり、後者の方が一般的です。もう1つはいろんな既製品を持っておいて、いろいろ付け替えてみることで、その時々に合ったものを使うことです。最近中国でも半完成品という粗いものはだんだんなくなってきました。二胡の規格が統一されているのであれば、駒に対してもオリジナリティを追求する必要性がないし、そもそも忙しい現代人には不向きなのだと思います。
既製品の駒に少し手を加えた例を2つ掲載しておきます。(写真はクリックしましたら拡大します)特に多い方法は、底や側面を丸めることです。音の角が取れてまろやかになります。二胡が古くなっていくに従い、小さな駒の方が合うようになっていきます。


