二胡絹弦の販売 - 弦堂
このご質問コーナー、堅い内容ばかりで、時々厳しい現実に突っ込むこともあるので、皆様に親しんでいただくにはほど遠く、時々「これでいいのか」と自問しつつ、追加していますが、今回は、お隣の国の皆さんは、二胡という楽器をどんな風に思っているのか、ご紹介して軽めに楽しんでいただこうと思います。
中国の方々は、子供の時から伝統芸能をテレビで観たりして親しんでおり、たいていの方は若い方でも、梅蘭芳を聴き分けられます。
今でも、伝統音楽はテレビでしょっちゅうやっているので、音楽に全く関わっていない大多数の人民でも、二胡という楽器を客観的によく知っています。
それで「二胡を拉いています」というと「すごい!」と言われます。
すごく難しい楽器なのは、よく知られています。
ここは、日本とちょっと違うかもしれません。
日本人は、二胡といわれてもあまりよくわからない場合が多いかもしれません。
中国人が二胡を好きな理由は、日本人と変わらないと思います。
京胡や高胡が好きではない理由も同じだと思います。
京胡や高胡は音が甲高くて中国でも人気がないということです。
(私は個人的には音が高いのは確かであるものの、甲高いと思ったことはありません。しかし安い楽器は耳障りだろうと思います。)
ここから少々ちょっと話が逸れますが・・・
私の住んでいるあたりは楽器屋街なので、何か演奏できるようになったらいいなと思っている人も遠慮がちに徘徊しており、人口が多いのでそういう人は常にいます。
外で演奏すると多くの人が興味を示します。
しかし、二胡をやるとほとんどだれも興味を示しません。
おじいさんとかは、たまに寄ってきます。
これを京胡に持ち替えて鳴らします。
空気を切り裂くような音がピエロのようにあっちこっちに飛んで上下します。
こんなことをすると他人から嫌われるような気がします。
ところが、若い女の人が異常な程、興味を示し「私にも拉けますか?」「教えていただけますか?」と言われて当惑すること、しばしばです。
聴くために、戻って来る人さえいますが、必ず、若い女の人と決まっていて、それ以外の人はいません。
男の人は、基本的に嫌います。
そして高胡ですが、中年の女の人が多いです。
「その楽器は何という楽器ですか?」「あなたの楽器は、ここの店に売っていますか? 同じものが欲しいのですが」などと言ってきます。
高胡には、若い男の人も反応し、子供も「習う」などと親に言い出す場合もあります。
若い女の人は、それほど反応しません。
別にこんな実験をしようと思ったわけではないのですが、毎回いつもこんな感じだとさすがに気がつかずにはいられません。
基本的に女の人は、高い音が好きなんでしょうかね?(板胡も音が高いですね。 今度やってみます。)
そうだとすると、一般論とは違います。
たぶん、魅力が伝わるような体験をする機会がほとんどないのだと思います。
テレビや演奏会のような催し物だと、距離が有りすぎるのかもしれません。
生でしかも間近にエネルギーを浴びると、それは当然違います。
体に振動が来るか来ないかで印象がだんぶん違うものです。
(演奏技術はほとんど関係なく、純粋な音そのものがどんな楽器か、というあたりが気を引くかどうかに影響があるようです。いろんな水準の人が拉いていますが、結果はどれも同じです。)
そういう機会がないとどうしても二胡に流れるのだと思います。
二胡が実験?で不評だったのは、音圧が小さいからだと思います。
音量が小さく、周りの交通とか色んな音にかき消させてしまっているのだと思います。
大幅に関係ない方向に逸れたので本題に戻りますが、中国の方々の二胡に関する質問の主流は、子供関係です。
子供に習わせる場合の問題点です。
この場合、たいてい親は拉けません。
それで「うちの子は、どうしたら音程が合いますか?」とか、そういうことを聞いてきます。
「第一把位で、小指が届かないのですが・・」とか、そういう感じなんですね。
私は横で見ているだけで回答する立場にないので関係ないのですが、たいてい楽器店の人たちは「練習するしかないでしょう」などと答えています。
私も、それぐらいしか言いようがないと思います。
でも親は、何とかならないかと思うみたいですね。
子供がしょんぼりして、横に立ってたりするので、ちょっとかわいそうです。
二胡のレッスンは大人でもたいへんですから、子供だとなおさらです。